値の変換

JavaScript では、Number()で数値以外の文字列を数値に変換しようとすると、関数はNaNを返します。NaNをtypeof演算子で判定しようとしても’number’と判定されて上手く行きません。テキストボックスから入力された値をgetElementByIdで受け取るときに、数値か文字列かを判定するには isFinite関数を使って

if (isFinite(arg)) {
  (処理)
}
else {
  alert('半角数値を入力してください!');
  return false;
}

と例外処理します。

変換先
文字列 数値 論理値 オブジェクト
undifined
null
“undifined”
“null”
NaN
0
false
false
TypeError 例外
TypeError 例外
true
false
“true”
“false”
1
0
new Boolean(true)
new Boolean(false)
“”(空文字列)
“1.2”(数値文字列)
“one”
(数値以外の文字列)
0
1.2
NaN
false
true
true
new String(“”)
new String(“1.2”)
new String(“one”)
0
-0
NaN
Infinity
-Infinity
1(有限値, 0以外)
“0”
“0”
“NaN”
“Infinity”
“-Infinity”
“1”
false
false
false
true
true
true
new Number(0)
new Number(-0)
new Number(NaN)
new Number(Infinity)
new Number(-Infinity)
new Number(1)

追記)JavaScript Good Parts 「良いパーツによるベストプラクティス」に興味深い記述がありましたので転載します。
JavaScript は、isNaN 関数を提供しており、これを使えば数値とNaN を区別することができる。

isNaN(NaN)  // true
isNaN(0)    // false
isNaN(‘oops’)  // true
isNaN(‘0’)   // false

isFinite 関数は値が利用可能な数値であるかを調べるもっともよい方法だ。なぜならこの関数は、NaN と Infinity をどちらも false と判断してくれるからである。しかし、残念なことに、isFinite は与えられたオペランドをまず数値に変換しようとしてしまう。したがって調べたい値が数値型ではなかった場合には、これは良いテスト方法とは言えない。もしかしたらあなたは、isNumber 関数を自分で定義したくなるかもしれない。

var isNumber = function isNumber(value) {
  return typeof value === 'number' && isFinite(value);
};

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