ビートルズが武道館公演で来日して50周年だそうです。巷では関連イベント、特別番組の放送など話題となっていますが、世界ではイギリスのEU離脱問題でそれどころではないような空気ですね。(来日50周年記念武道館ザ・セッションズも中止になってしまいました。)
私はBSで「プレミアムカフェ(1)ビートルズをつくった男(2)地球街角アングル リバプール」でブライアン・エプスタインを追った劇作家のマキノノゾミさんのポートレートを観て感慨に浸っておりました。
リバプールのバックバンドからビートルズとして世界的ヒット曲を生み出して行く草創期に活躍したマネージャーでしたがバンドが売れるにつれてメンバーとの亀裂から酒とギャンブルに溺れて謎の死をとげたエプスタイン。バンドのメンバーに入れ込んで人生を捧げて生きる道を見つけたのも束の間、自身の孤独に苛まれ押し潰されてしまったのでしょうか。芸能界の光と影。
途中、マキノさんがエプスタインが俳優を目指しているときにチェーホフのかもめでトレープレフを演じたエピソードに触れた部分で舞台人としての故人に共感されておりました。
なんというか、エプスタイン同様とはいかなくとも私自身、人生の孤独を一時期、ビートルズのアルバムを聴きながら過ごした事もあったので、5人目のビートルズとして今年亡くなったプロデューサーのジョージ・マーティンと比較してしまいますが、エプスタインがいなければその後のビートルズもなかったのだから、と考えるとエプスタインにも興味が沸いてきました。