手軽でおいしい三度の飯、牛丼をめも。
ファーストフードの代表格で学生の時はじめて店舗型の牛丼屋で食べたときは「こんなうまいものがあるのか。」と思ったものでした。当時は並盛400円くらいだったと思いますが歴史的な円高ドル安で1ドル79円のときは並盛280円、玉子味噌汁お新香セット=ワンコインだったときもありました。紅ショウガ山盛りの七味唐辛子トッピングなど最高なごちそうでした。以来、食欲のないときも栄養を付けられる和食として重宝しています。
マルクス的には「人々が価値があると思うから買う」「利益が出るからまた売れる」という資本主義の典型ですね。
マックス・ウェーバー的には少し長くなりますが引用するとベンジャミン・フランクリンを評して、「キュルンベンガーの『アメリカ嫌い』はそこにみられる処世訓を要約して『牛からは脂をつくり、ひとからは貨幣をつくる』と言ってはいるが、われわれがこの『吝嗇の哲学』に接してその顕著な特徴だと感じるものは、信用のできる立派な人間という理想、とりわけ、自分の資本を増加させることを自己目的と考えるのが各人の義務だという思想だ。」『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
そんな昨今、円安で牛丼の値上げに遭うにつれ庶民の私からすると裏切られた気分にもなるのでした。
参考書籍:欲望の資本主義2 | 丸山 俊一