シングルカード – 吸血の教示者

「ビジョンズ」初出の黒レアでライブラリーからカードを1枚サーチしてライブラリートップに置く1マナインスタントです。

あなたライブラリーからカードを1枚探す。その後、ライブラリーを切り直し、そのカードを一番上に置く。あなたは2点のライフを失う。

MTGWiki – 吸血の教示者
吸血の教示者 / 第6版

ライブラリーからサーチするカードはリミテッドエディションの《悪魔の教示者/Demonic Tutor》にちなんで伝統的に教示者と呼ばれていますが、黒の教示者は2点ライフを要求して(まさに吸血!)どんな種類のカードでもサーチすることができます。さまざまな局面でその時の最適なカードをライブラリーに積み込みするカードパワーは絶大でのちに制定されたレガシーでも禁止、ヴィンテージで1枚制限されました。どんなカードでもサーチできる黒とどんなカードでも打ち消せる青がマジックの重要なカラーでこの2つを組み合わせると強いデッキが組めるといわれています。初心者にとっては「2点のライフを失う」というおどろおどろしいテキストは 当時、命の川<治癒の軟膏<ズアーの運命支配<<<生理的に超えられない壁<<<吸血の教示者<<<インフェルノ でしたがスピード第一のヴィンテージ、統率者というフォーマットでは強力なカードプールから最適解を探してこれるメリットを生かして黒をタッチしてデッキが組まれるほどです。当時、トップレアのこのカードを期待して「第6版」を50パック以上剥きましたが「極楽鳥」すら引けず人知れず世を恨んだ記憶がありましたが今では懐かしい思い出です。どちらかというと、いくら剥いてもパックから出てこないレアの《吸血の教示者》と違ってアンコモンの《神秘の教示者》《俗世の教示者》《悟りの教示者》の方が実際に手に取ることが出来て親しみがありました。どんなカードにも人それぞれ、出会いと運命、相性というものがあって自分は未だに、このカードをプレイする機会がありませんが、パック代、シングルカード代というという別の意味でリアルなライフとマナ・コストを支払ったという訳です。紙と筆のない昔の人も皮を紙として血を墨としたではないかと当時の歴史を偲ぶ資料といえなくもありません。

フレーバーテキストは

教え子の秘密を占いながら、わらわは純白の羊皮紙に書き付ける。刃のような羽ペンと、その教え子の血を使って。

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