瞬間凍結

「コールドスナップ」の青アンコモンで対象の赤か緑の呪文を打ち消す2マナインスタントです。

瞬間凍結/Flashfreeze  (1)(青)
インスタント

赤か緑の呪文1つを対象とし、それを打ち消す。

セットに存在するアンコモンの色対策サイクルの一つで、基本的にサイド要員で色限定カードな分、マナコストに比べて強めの効果が与えられていて面白いですね。その他のカードは以下の通りとなっています。

氷結地獄/Cryoclasm  (2)(赤)
ソーサリー

平地(Plains)1つか島(Island)1つを対象とし、それを破壊する。氷結地獄はその土地のコントローラーに3点のダメージを与える。
死の印/Deathmark  (黒)
ソーサリー

緑か白のクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。
発光/Luminesce  (白)
インスタント

このターン、黒の発生源と赤の発生源が与えるすべてのダメージを軽減する。
カープルーザンの徘徊者/Karplusan Strider  (3)(緑)
クリーチャー ― イエティ

カープルーザンの徘徊者は青や黒の呪文の対象にならない。
3/4

それぞれ「第10版」など基本セットに新しいフレーバーテキストと共に再録されました。新旧のフレーバーを比較するのも一興ですね。

狡猾の宮廷

「統率者レジェンズ」の統治者ギミックを持つサイクルの青レアでアップキープに望む数のプレイヤーのライブラリーを2枚切削するエンチャントです。

Court of Cunning / 狡猾の宮廷 (1)(青)(青)
エンチャント

狡猾の宮廷が戦場に出たとき、あなたが統治者になる。
あなたのアップキープの開始時に、望む数のプレイヤーを対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれカードを2枚切削する。あなたが統治者であるなら、代わりに、それらのプレイヤーはそれぞれカードを10枚切削する。(カードを切削するとは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置くことである。)

通常は戦闘ダメージが与えられるたびに、ターン終了時にカードを1枚引く統治者ボーナスがダメージを与えたプレイヤーに移動します。そこで統治者を維持するためのシステムとして《エネルギー・フィールド》《安らかなる眠り》をコントロールしている限り戦闘ダメージが軽減されて0になることを利用したのがレガシーのスノーオーコ を初めとするヘルムコンボで、統治者である限り10枚切削できるので《Helm of Obedience》以外の勝ち筋として採用されています。

トリスケリオン

「アンティキティ」初出の茶レアで+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る1/1 のアーティファクト・クリーチャーです。

トリスケリオン/Triskelion  (6)
アーティファクト・クリーチャー ― 構築物(Construct)

トリスケリオンはその上に+1/+1カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。

トリスケリオンから+1/+1カウンターを1個取り除く:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。トリスケリオンは、それに1点のダメージを与える。
1/1

EDHでは《不浄なる者、ミケウス》で不死を持った《トリスケリオン》がプレイヤーに1点、自身に2点のダメージを与えて墓地と戦場を往復する無限ダメージコンボ(所謂、トリミケ)が有名です。

その他、白単の《目覚ましヒバリ》《霊体の先達》でもコンボスタートできることからEDH《太陽冠のヘリオッド》 に採用されています。構築物なので《屑鉄場の再構成機》でサーチできるのが地味に良いですね。基本セット「第4版」「M2011」「ミラディン」などで再録されました。

ボーラスの城塞

「灯争大戦」の黒レアでライブラリートップのカードをマナ・コストに等しいライフを支払って唱えることのできる色付きの伝説のアーティファクトです。

ボーラスの城塞/Bolas's Citadel  (3)(黒)(黒)(黒)
伝説のアーティファクト

あなたはいつでもあなたのライブラリーの一番上のカードを見てもよい。

あなたはあなたのライブラリーの一番上の土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。あなたがこれにより呪文を唱えるなら、それのマナ・コストを支払うのではなく、それの点数で見たマナ・コストに等しい点数のライフを支払う。

(T),土地でないパーマネント10個を生け贄に捧げる:各対戦相手はそれぞれ10点のライフを失う。

EDHで《師範の占い独楽》があるとき独楽の能力でカードを引いた後ライブラリートップに戻るので、ライフの限り有限ドローです。同じくライブラリートップを唱えられる《未来予知》と違うのはライフの支払いを要求する点で《覚醒の兜》などで独楽をタダで唱える工夫の必要ない分、《霊気貯蔵器》などでライフ補充しないと死んでしまいます。

《霊気貯蔵器》があれば独楽を唱えるたび倍々になり無限ライフするので、50点のライフを支払い能力起動して勝利も可能でEDH《求道の達人、サイラス・レン/Silas Renn, Seeker Adept》で採用されています。

永劫の輪廻

「アイスエイジ」初出の白レアでクリーチャーが戦場から墓地に置かれるたびに、手札に戻せるエンチャントです。

永劫の輪廻 / Enduring Renewal(2)(白)(白)
エンチャント

あなたの手札を公開した状態でプレイする。
あなたがカードを引く場合、代わりにあなたのライブラリーの一番上のカードを公開する。それがクリーチャー・カードである場合、それをあなたの墓地に置く。そうでない場合、カードを1枚引く。
クリーチャー1体が戦場からあなたの墓地に置かれるたび、それをあなたの手札に戻す。

ライブラリートップを公開してクリーチャー・カードだった場合は手札に供給できないデメリットもありますが、《大霊堂の信奉者》《血の芸術家》がいるときに0/0の《搭載歩行機械》や《歩行バリスタ》を出して自ターン中に無限ライフルーズ無限ライフドレインすれば問題ないということでEDH《運命を変える者、アミナトゥ》に採用されています。「時のらせん」でタイムシフトとして再録されました。

死後の生命

「ミラージュ」初出の白のアンコモンで対象のクリーチャーを除去してコントローラーに1/1飛行のスピリット・クリーチャー・トークンを与える3マナのインスタントです。(引用)「ミラージュ初出時はアンコモンであったが、Vintage Mastersではコモンで収録された。これに伴い、パウパーでも使用可能となった。」(死後の生命 | MTG Wiki より)

死後の生命/Afterlife (2)(白)
インスタント

クリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。それのコントローラーは、飛行を持つ白の1/1のスピリット(Spirit)・クリーチャー・トークンを1体生成する。

2016年の「エターナルマスターズ」でも続けて再録されて晴れてパウパーで紙使用可能となったのでしたね。同じく白の2マナエンチャント《未達への旅》と違いインスタントなのでクリーチャーコンボのスタートを阻止できる点は評価されると思います。

一日のやり直し

7枚ドロー系カードはEDHが土地やマナファクトを並べるゲームであるとするなら毎ターン、少なくなる手札を補う有効な手段です。対戦相手も利する場合がありますが対戦相手が手札に温存している有効牌をライブラリーに戻しつつ打ち消しやコンボパーツを探しに行くことも可能としてくれます。

一日のやり直し/Day's Undoing (2)(青)
ソーサリー

各プレイヤーはそれぞれ、自分の手札と墓地を自分のライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引く。あなたのターンであるなら、ターンを終了する。(このカードを含め、スタック領域から呪文や能力をすべて追放する。あなたの手札の最大枚数になるまで手札を捨てる。ダメージは消え、「このターン」と「ターン終了時まで」の効果は終わる。)

このカードは他の7ドロー系と同じく最悪な手札を初期手札までリセットしてくれます。(ただ、自分のターンもリセットされてしまいますが・・・)

でもちょっと待って欲しい。対戦相手にカードを引かせず自分だけ7ドローできたなら・・・。

そう。《覆いを割く者、ナーセット》や瞬速で飛び出る《概念泥棒》が居ればね。(EDHではヘイトMAXでしょうね。)

P.S.あなたや私の最悪な一日がやり直せますように・・・。

不確定な船乗り

「モダンホライゾン」の多色レアでモダンのマーフォークの最新のデッキリストに採用されており気になったのでメモ。

不確定な船乗り/Unsettled Mariner  (白)(青)
クリーチャー ― 多相の戦士(Shapeshifter) MH1, レア

多相(このカードは常にすべてのクリーチャー・タイプである。)

あなたか、あなたがコントロールしているパーマネント1つが、対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象になるたび、それのコントローラーが(1)を支払わないかぎり、その呪文や能力を打ち消す。
2/2

青白2マナの多相持ちで スリヴァースピリット など部族デッキで除去耐性を上げるため引き合いが多いのかと思いきや、《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅》と違い耐性が不確定ですが、昨今のヴァラクート やバーンデッキなど本体火力に対するメタカードともなっているようです。

相棒ルールスの条件達成する2マナ以下の牌として採用レベルでしたので手持ちのマーフォークはデッキカラーを青白に変更してのアップデートに4枚揃えました。

敵対工作員対策

現環境は誰もが敵対工作員を握っていつ何時サーチを奪われるかもしれない魔境なのですが昨今、にわかに注目を集めるカードがあります。

《猿術》《急速混成》です。

いずれも青の1マナインスタントで、対象のクリーチャーを破壊してコントローラーに3/3のクリーチャー・トークンを与えます。

対戦相手にトークンを与えるとはいえ、クリーチャー除去の苦手な青がクリーチャーを1マナで無条件に破壊できるのは珍しく環境に増えているのも頷けます。サーチの際には島1枚を立てておくことで《敵対工作員》をケアすることができます。

《ドラニスの判事》などマスト除去なクリーチャーも増えているので片割れだけ手札にきて微妙になる《フェアリーの大群》《隠れた薬草医》と入れ替えで「トラシオス&東の樹の木霊」に採用することにしました。

第10管区の軍団兵

「灯争大戦」の2マナクリーチャーで

第10管区の軍団兵/Tenth District Legionnaire  (赤)(白)
クリーチャー ― 人間(Human)・兵士(Soldier) WAR, アンコモン
速攻
あなたが第10管区の軍団兵を対象として呪文を唱えるたび、第10管区の軍団兵の上に+1/+1カウンターを1個置き、その後占術1を行う。
2/2

旧スタンダードのボロスアグロの序盤を支えるアタッカーでした。自身に強化呪文を唱えるたび、+1/+1 カウンターが乗り占術能力が誘発するので終盤の継続的な支援を得られる優秀な要でした。

パイオニアなどの下環境で活躍できる日を期待して当時のデッキを崩さずキープしています。またテーブルトップで劇的なドラマが見られると良いですね。