修復の天使は、アヴァシンの帰還に収録された天使でスタンダードの4cリアニメイトに４積みされたカードです。《根囲い》やのちのラヴニカへの回帰ブロックで得た《忌まわしい回収》を使って墓地を肥やして土地を整えて4ターン目に《掘葬の儀式》フラッシュバックで《静穏の天使》をリアニメイトするデッキでした。《修復の天使》を使って《スラーグ牙》をブリンクすると5点ライフゲイン、3/3のビースト・トークンが場に出てコンボ成立するまで場持ちして1粒で2度おいしかったのです。
《修復の天使/Restoration Angel》はイラストアド、カードパワーからスタンダード期は高値で取引されていました。絵違いプレリプロモ版、アイコニックマスターズ（日/英）、モダンマスターズ2017（日/英）が再録されています。ゆる募です。
ギセラはアヴァシン教会の天使の集団、「天翔ける黄金夜」を率いる長で、「天翔ける雪花石」を率いるブルーナ、「天翔ける白鷲」を率いるシルダとともに大天使アヴァシンの命を受けてイニストラードのゾンビ、狼男、吸血鬼などのアンデッド掃討を指揮した3姉妹の１人でした。《黄金夜の刃、ギセラ》の能力は、対戦相手へのダメージ2倍、自身へのダメージ半分で、マナレスドレッジやヴィンテージのオースに1枚差しされています。
鷺群れのシガルダ（左）、雪花石を率いる者、ブルーナ（中）、黄金夜の刃、ギセラ（右）
《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight》はマスターズ25th（日/英）、統率者2018（英）で同じイラストが再録されています。ゆる募です。
アヴァシンは、イニストラードでソリンによって作られた天使でリリアナによって獄庫が破壊されグリセルブランドとともに封印から解放されたのでしたね。イクシドールによって作られたアクローマといい、天使は人工的に作られるものなのでしょうか。それはさておき《希望の天使アヴァシン》は、スタンダードでは活躍する機会もなく、価格が高止まりしているのは専らEDH需要とも云われています。収録エキスパンション、「アヴァシンの帰還」では合わせて14体の天使が収録されています。さすが天使ブロックですね。のちにブロックはイニストラードを再訪しており、第2回天使祭りもありましたがその話は折に触れて・・・。
「アヴァシンの帰還」収録天使
《栄光の目覚めの天使/Angel of Glory’s Rise(AVR/R)》
《歓喜の天使/Angel of Jubilation(AVR/R)》
《大天使/Archangel(AVR/U)》
《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope(AVR/MR)》
《雪花石を率いる者、ブルーナ/Bruna, Light of Alabaster(AVR/MR)》
《解放の天使/Emancipation Angel(AVR/U)》
《黄金夜の刃、ギセラ/Gisela, Blade of Goldnight(AVR/MR)》
《黄金夜の救い手/Goldnight Redeemer(AVR/U)》
《戦争の伝令/Herald of War(AVR/R)》
《修復の天使/Restoration Angel(AVR/R)》
《暁の熾天使/Seraph of Dawn(AVR/C)》
《鷺群れのシガルダ/Sigarda, Host of Herons(AVR/MR》
《州民の声/Voice of the Provinces(AVR/C)》
《希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hope》は他にアイコニックマスターズ(日/英)、From the Vault:Angels に収録されています。アイコニックマスターズ版のFOILは残念ながら未回収です。ゆる募です。
エメリアの盾、イオナはゼンディカーで登場した天使でリアニメイト（レガシー）のフィニッシャーかつゲームエンドカードです。イラストではイオナの右横の浮遊する石の上に乗っている人影のサイズからも対比されて大きさが分かります。
しかしそのサイズよりも特筆すべき能力は、
エメリアの盾、イオナが戦場に出るに際し、色を１色選ぶ。 あなたの対戦相手は、選ばれた色の呪文を唱えられない。
となっており、しばしば1ターン目に《沼/Swamp》→《水蓮の花びら/Lotus Petal》（もしくは暗黒の儀式）→《納墓/Entomb》→《再活性/Reanimate》で場に出て、色指定を適切に行うとほとんどのデッキが行動不能になります。ただ茶単のチャリス１に弱く2マナで行動するルートとしてグリセルブランドを死体発掘するなどケースバイケースです。
《エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria》 はモダンマスターズ２で再録され、From the Vault:Angels で新絵で収録されています。
マニアックな視点で考えるとイラストアドやプレイアブルな天使FOILは他にもたくさんあってお気に入りを特定はできないのですが、あえて力説したいのは魅力的な天使は時々のスタンダードを代表する華を持っていたということだと思います。
悪斬の天使はアラーラ当時のバントアグロのフィニッシャーとして活躍していました。1ターン目、貴族の教主、2ターン目、ロウクスの戦修道士、3ターン目、遍歴の騎士、エルズペスで4ターン目に悪斬の天使が必勝ムーブでした。
4ターン目に相手の除去が尽きたころに出すと有頂天でしたね。そんな悪斬もアラーラが落ちてM11で再録されて石鍛冶ジェイス入りのCaw-Bladeが流行ると使われなくなり残念なスタン落ちだった記憶があります。
その後、From the Vault:Angels で同じ絵がFoilで再録されています。From the Vault:Angels のFOILの光り方は遊戯王のパラレルレアのような特殊な光り方でマジックでは新しい試みとして評価しています。
今日の１枚：怒りの天使アクローマ｜ガフ提督の「ためになる」今日の１枚
怒りの天使、アクローマには、そんなエピソードがあったんですね。ちなみにアクローマには絵違いで構築済みデッキ Divine VS Demonic 版とFrom the Vault : Angels 版 とオリジナルを含めて3種類のFOILがあります。（知ってた？残念・・・
初めてパックから引いた天使FOIL は荒廃の天使でした。やはりFOILは日本語版がお気に入りですね。英語版も限定プロモやフルアートだと希少性から価値が上がると思います。
個人的には、天使FOILの価値は
１．イラストアド（アート性）
２．希少性 （プロモ、限定）
３．強さ （プレイアブル）
だと思っています。その基準からするとアクローマ、悪斬、イオナ、アヴァシン、ギセラ、白金の天使、辺りでしょうか。プロモだと賛美天、セラの報復者など。イラストアドを含めると限りがありません。堕天使７版、８版FOILなど基本セットのFOILは数が少なく集め難かったですね。あとイニストラードの天使祭りには参りました。今は第２次天使ブームでライラ、シャライ、輝かしい天使など素で構築デッキを組める強い天使がいますからね。おっと、話は尽きないようで・・・。
