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FOIL – 聖遺の騎士

「コンフラックス」の多色レアでタップ起動で森1つか平地1つを生け贄にするとライブラリーから土地カードを1枚戦場に出せる3マナ2/2の人間・騎士です。

聖遺の騎士/Knight of the Reliquary  (1)(緑)(白)
クリーチャー ― 人間(Human)・騎士(Knight)

聖遺の騎士は、あなたの墓地にある土地カード1枚につき+1/+1の修整を受ける。

(T),森(Forest)か平地(Plains)を1つ生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから土地カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
2/2

能力を起動しても土地の総数は増えませんがフェッチを探してくることで《水連のコブラ》で爆発的なマナ加速ができるほか、《珊瑚兜への撤退》があるときタップを連続起動してライブラリーの土地を墓地に送り《セジーリのステップ》でプロテクションをつけてワンショットキルをする「撤退バント」のメインクリーチャーです。《暗黒の深部》《演劇の舞台》コンボをサーチする「ダークデプス」にも採用されています。

スレイベンの守護者、サリア

「闇の隆盛」の白レアでクリーチャーでない呪文のコストが1マナ多くなる2マナ2/2先制攻撃の人間・兵士です。

スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben  (1)(白)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human)・兵士(Soldier)

先制攻撃

クリーチャーでない呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる。
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《抵抗の宝球》《アメジストのとげ》などマナコスト増加置物のクリーチャー版で、軽量の呪文を積んだクリックパーミやコンボデッキに対して序盤からマナ基盤を縛る「デス&タックス」のメインクリーチャーです。自分も相手と等しくこのクリーチャーの影響を受けるので非クリーチャー呪文を極力減らし《不毛の大地》など土地破壊土地で圧力を加えるのがデッキコンセプトです。

禁止改定と今後の予定

競技プレイヤーではないので禁止改定に一喜一憂するのも可笑しな話なのですが、所有デッキ「Snowko」と「ネオブランド」の今後についての展望を述べたいと思います。

パイオニア、モダンで禁止された《自然の怒りのタイタン、ウーロ》ですが、マナクリーチャーから2ターン目に疑似タイムウォークがマズかったことは想像できます。ただひと言、R&Dを弁護するなら新しいカードを作るクリエイティブな試みを認めてあげて欲しいと思いました。(粉みかん

《死者の原野》《神秘の聖域》は詳細を知らないのでコメントは控えたいと思いますが、《猿人の指導霊》はモダン「ネオブランド」の解体に至る改定でした。この裁定について私個人はウェルカムで、ウケ狙いの一発ネタデッキとして十分楽しませてもらったと思います。デッキはレガシー版にアップデートして保存する予定です。1ターン目、山からチャリス1とかいう糞ムーブもレガシーで十分でしょう。

《アーカムの天測儀》《王冠泥棒、オーコ》はいずれも「Snowko」として結実したアーキタイプでしたが元々のデッキ「UW奇跡コン」から見ればノイズでしかなかったと考えています。デッキは純正奇跡コンに戻します。一時的にはマナファクトや煙突を鹿にされてきた茶単、エルドラージポストなどの所謂チャリスデッキも自らの理不尽さを見つめる良い機会だったと思います。

《ティボルトの計略》は「続唱ティボルト」のキーカードで新しいデッキの可能性を見せてくれましたが余りのワンサイドゲームに辟易とするプレイヤーが続出。禁止でイイです。

ヴィンテージの《夢の巣のルールス》解禁は環境の懐の深さを覚えます。

総評:今回の改定は総合的には妥当で被害はオーコのみでした。

2021年2月15日 禁止制限告知 公式から一部抜粋

パイオニア

欄干のスパイ
時を解す者、テフェリー
地底街の密告人
自然の怒りのタイタン、ウーロ
荒野の再生

モダン

死者の原野
神秘の聖域
猿人の指導霊
ティボルトの計略
自然の怒りのタイタン、ウーロ

レガシー

アーカムの天測儀
戦慄衆の秘儀術師
王冠泥棒、オーコ

ヴィンテージ

夢の巣のルールス》 禁止解除

原始のタイタン

「基本セット2011」の神話レアのタイタンサイクルで緑は戦場に出るか攻撃したときライブラリーから土地カードを2枚探し、タップ状態で戦場に出す能力を持った6マナ6/6トランプルの巨人です。

原始のタイタン/Primeval Titan  (4)(緑)(緑)
クリーチャー ― 巨人(Giant)

トランプル

原始のタイタンが戦場に出るか攻撃するたび、あなたはあなたのライブラリーから土地カードを最大2枚まで探し、それらをタップ状態で戦場に出し、その後、あなたのライブラリーを切り直してもよい。
6/6

恒久的なマナ加速を内蔵したETBで仕事をするクリーチャーとしてマジックのマナランプ環境を定義したカードでした。ライブラリーから《山》をサーチして《溶鉄の先鋒、ヴァラクート》の能力を誘発させ対戦相手に複数の3点火力を打ち込む「ヴァラクート」のメインクリーチャーで、モダンの「タイタンヴァラクート」レガシーの「ヴァラクート」など現在に至るまでデッキのキーパーツとして採用されています。

基本に帰れ

「ウルザズ・サーガ」の青レアで基本でない土地はアップキープにアンタップしない3マナエンチャントです。

基本に帰れ/Back to Basics  (2)(青)
エンチャント
基本でない土地は、それらのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。

多色デッキのマナ基盤を攻めるエンチャントとしては《血染めの月》の亜種で赤マナしか出ない代わりに多色地形は1回限りのマナしか出なくなります。「青単BtB」など単色デッキで使われましたが「モダンホライゾン」の《アーカムの天測儀》が刷られて氷雪土地からフィルターできるようになると、レガシーの多色コントロールに使われるようになりました。EDHでも《ヴリンの神童、ジェイス》など青単で採用されています。

追記)パソコンのOSの再インストールを終え音楽リストの再構成しています。バックアップは大事ですね。

狂暴化

リミテッドエディションからある古えのクリーチャー強化呪文でターン終了時までパワーを2倍にする緑1マナのインスタントです。

狂暴化 / Berserk (緑)
インスタント

この呪文は戦闘ダメージ・ステップより前にのみ唱えられる。
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それは+X/+0の修整を受けるとともにトランプルを得る。Xは、そのパワーの点数である。次の終了ステップの開始時に、このターン、それが攻撃していたなら、そのクリーチャーを破壊する。

タフネス修正はありませんが追加でトランプルがつくのでチャンプブロックを許さず対戦相手への戦闘ダメージを無駄なく打ち込めます。攻撃クリーチャーに使うと終了ステップ時に破壊されますが、レガシーの「感染」で《ぎらつかせのエルフ》から《激励》して打つべし!打つべし!打つべし!《コンスピラシー:王位争奪》で再録され日本語名が与えられました。

預言する妖術使い

「ネメシス」の黒レアで《Demonic Consultation》内蔵の人間・スペルシェイパーです。

預言する妖術使い/Divining Witch  (1)(黒)
クリーチャー ― 人間(Human)・スペルシェイパー(Spellshaper)

(1)(黒),(T),カードを1枚捨てる:カード名を1つ選ぶ。あなたのライブラリーを上から6枚、追放する。その後、選んだ名前のカードが公開されるまで、あなたのライブラリーのカードを上から1枚ずつ公開する。そのカードをあなたの手札に加え、これにより公開された他のすべてのカードを追放する。
1/1

EDHで《タッサの神託者》《Demonic Consultation》の組み合わせは禁止となったハルクフラッシュに代わるお手軽2枚コンボとして定着しています。一方、レガシーで禁止の神託者コンボの片割れである《Demonic Consultation》に代わる2マナタップでカード1枚を捨てることで同様の効果を発揮するクリーチャーが《預言する妖術使い》です。クリーチャーになったデモコンは《霊気の薬瓶》から戦場に出るので打ち消し呪文を構える対戦相手にとっては死角で、レガシーの「神託者コンボ」に採用されています。

召喚士の契約

「未来予知」の契約サイクルの緑レアは緑のクリーチャー・カード1枚をライブラリーから手札に加える0マナインスタントです。

召喚士の契約 / Summoner's Pact (0)
〔緑〕 インスタント

あなたのライブラリーから緑のクリーチャー・カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後あなたのライブラリーを切り直す。
あなたの次のアップキープの開始時に(2)(緑)(緑)を支払う。そうしない場合、あなたはこのゲームに敗北する。

0マナで好きなクリーチャーを手札に加えることができる代わりに、自分の次のアップキープ時に(2)(緑)(緑)を支払わないとゲームに敗北する後払い契約があり使い勝手を選びます。モダンの「アミュレットタイタン」では《原始のタイタン》から土地加速するサーチ手段として、またレガシーの「ザ・スパイ」では緑マナの出る変身土地の《変わり樹の共生》をサーチするフェッチランドのように使われています。EDHでは緑マナが大量に出るエルフデッキ《養育者、マーウィン》 に採用されています。

再活性

「テンペスト」の黒アンコモンで墓地のクリーチャー・カードを対象としてあなたのコントロール下で戦場に出せる1マナ・ソーサリーです。

再活性/Reanimate  (黒)
ソーサリー

墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。あなたは、その点数で見たマナ・コストに等しい点数のライフを失う。

あらかじめ墓地にクリーチャーを埋める手段が必要ですが、レガシーでは《グリセルブランド》の釣り竿として「グリセルシュート」に、「死の影」デッキでは《通りの悪霊》を釣って《死の影》をパンプする手段として採用されています。

マナ・コストに等しい点数のライフを失うデメリットがあるものの1マナで対戦相手の墓地からも戦場に出せるのが強力なことからEDHでは重宝されているようです。《血の取引者、ヴィリス》を釣れば8枚ドロー!「アルティメットマスターズ」「Jampstart」で再録されました。

狡猾の宮廷

「統率者レジェンズ」の統治者ギミックを持つサイクルの青レアでアップキープに望む数のプレイヤーのライブラリーを2枚切削するエンチャントです。

Court of Cunning / 狡猾の宮廷 (1)(青)(青)
エンチャント

狡猾の宮廷が戦場に出たとき、あなたが統治者になる。
あなたのアップキープの開始時に、望む数のプレイヤーを対象とする。それらのプレイヤーはそれぞれカードを2枚切削する。あなたが統治者であるなら、代わりに、それらのプレイヤーはそれぞれカードを10枚切削する。(カードを切削するとは、自分のライブラリーの一番上のカードを自分の墓地に置くことである。)

通常は戦闘ダメージが与えられるたびに、ターン終了時にカードを1枚引く統治者ボーナスがダメージを与えたプレイヤーに移動します。そこで統治者を維持するためのシステムとして《エネルギー・フィールド》《安らかなる眠り》をコントロールしている限り戦闘ダメージが軽減されて0になることを利用したのがレガシーのスノーオーコ を初めとするヘルムコンボで、統治者である限り10枚切削できるので《Helm of Obedience》以外の勝ち筋として採用されています。