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ファイレクシアの闘技場

「アポカリプス」の黒レアで自分のターンのアップキープ開始時にカードを1枚引き1点のライフを失う3マナのエンチャントです。

ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena  (1)(黒)(黒)
エンチャント

あなたのアップキープの開始時に、あなたはカードを1枚引き、1点のライフを失う。

ライフと引き換えにカードを引く能力は《ネクロポーテンス》《ヨーグモスの取り引き》など黒のお家芸で、コンボチックに能力を複数回まとめて起動することができなくなっていますが、《ファイレクシアの闘技場》は盤面をコントロールするデッキ向きでEDHの手札リソース回復手段として《巨大なるカーリア》《荒廃のドラゴン、スキジリクス》 などで採用されています。「第8版」「第9版」「コンスピラシー:王位争奪」で再録されました。

フレーバーテキストは、「1人の観客で、数千人分の悪意。

いかにもヘイト値が高そうなカードですね。

不滅の太陽

「イクサランの相克」の神話レアでコントローラーのドローステップに追加1ドローと呪文を唱えるコストを(1)減らす伝説のアーティファクトです。

不滅の太陽/The Immortal Sun  (6)
伝説のアーティファクト

プレイヤーはプレインズウォーカーの忠誠度能力を起動できない。

あなたのドロー・ステップの開始時に、カードを追加で1枚引く。

あなたが呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。

あなたがコントロールしているクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。

自分だけ《吠えたける鉱山》《覚醒の兜》《栄光の頌歌》能力におまけとしてプレインズウォーカーの忠誠度能力封じと何かとお得な置物です。伝説のアーティファクトなことから「黒単」のサイドボードに1枚差しされ《大いなる創造者、カーン》でサーチする運用方法が採用されているようです。EDHでは《師範の占い独楽》+《神秘の炉》で無限ドローのお供となっています。

過大な贈り物

「モダンホライゾン」の白アンコモンでパーマネント1つを対象として破壊する3マナインスタントです。

過大な贈り物/Generous Gift  (2)(白)
インスタント

パーマネント1つを対象とし、それを破壊する。それのコントローラーは緑の3/3の象(Elephant)クリーチャー・トークンを1体生成する。

《内にいる獣》の色違いの同型再版でプレインズウォーカーやシステム・クリーチャーを破壊できる受けの広いカードです。相手に3/3の象クリーチャー・トークンを与えてしまいますが、《血染めの月》や速攻クリーチャーにも対処できるインスタントである点が買われてモダンの「タイタンヴァラクート」EDH《太陽冠のヘリオッド》に採用されています。

集合した中隊

「タルキール龍記伝」の緑レアでライブラリーのトップから6枚のカードを見て3マナ以下のクリーチャーを最大2枚まで戦場に出せる4マナインスタントです。

集合した中隊/Collected Company  (3)(緑)
インスタント

あなたのライブラリーの一番上から6枚のカードを見る。その中から、点数で見たマナ・コストが3以下のクリーチャー・カードを最大2枚まで戦場に出す。残りをあなたのライブラリーの一番下に望む順番で置く。

ライブラリーから直接クリーチャーを戦場に出す効果は、《ドルイドの誓い》《自然の秩序》など緑の得意技で、サーチ系の《歯と爪》《緑の太陽の頂点》《召喚の調べ》《破滅の終焉》などの亜種が多数作られています。《集合した中隊》はライブラリートップから6枚の中からと効果はランダムですが、ライブラリーを占めるカードを大量のクリーチャー・カードで占有しておけば、2枚以上のクリーチャーを引き当てる確率は高くなることから、モダンの「スピリット」「ヘリオッドカンパニー」など費用対効果を最大限に高めたデッキに採用されています。

世界のるつぼ

「フィフス・ドーン」の茶レアで墓地から土地カードをプレイできる3マナアーティファクトです。

世界のるつぼ/Crucible of Worlds  (3)
アーティファクト

あなたは、あなたの墓地から土地をプレイしてもよい。

墓地をリソースにできるのは何といっても強力で、フェッチランドなど墓地に行ってライブラリーから土地を引っ張るカードと相性が良いのはもちろんですが《不毛の大地》《幽霊街》をはじめとする土地破壊土地とのコンボ所謂、「不毛嵌め」は有名です。

モダンでも《レンと六番》など土地回収できる置物は高く評価されています。EDHで昨今、禁止解禁され話題になりました。クリーチャー版は《ラムナプの採掘者》。M19で神話レアとして再録されました。

砂の殉教者

「コールドスナップ」の白コモンで手札から白のカードをX枚公開して生け贄に捧げるとXの3倍のライフを得られる1マナの人間・クレリックです。

砂の殉教者/Martyr of Sands  (白)
クリーチャー ― 人間(Human)・クレリック(Cleric)

(1),あなたの手札から白のカードをX枚公開する,砂の殉教者を生け贄に捧げる:あなたはXの3倍のライフを得る。
1/1

1回ポッキリのライフ回復カードですが《夢の巣のルールス》で墓地から回収すれば半永久的にキャスト起動できることからライフ獲得を条件に持つ《セラの高位僧》と共にモダンの「ソウルシスターズ」で採用されています。

イラスト、フレーバーテキストが印象的なカードです。「アルティメットマスターズ」で再録されました。

最下層民

「ウルザズ・サーガ」の白レアであなたに与えられるダメージをエンチャントされているクリーチャーに移し替えるオーラです。

最下層民/Pariah  (2)(白)
エンチャント ― オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)

あなたに与えられるすべてのダメージは、代わりにエンチャントされているクリーチャーに与えられる。
《最下層民》/ 第7版

《最下層民》を《革命家チョー=マノ》にエンチャントするとダメージをチョー=マノへ移し替えるのでプレイヤーへの直接ダメージは軽減されて0になるコンボは当時のスタンダードから知られていました。

《革命家チョー=マノ》/ メルカディアン・マスクス

更にチョー=マノがレベル・クリーチャーなことから、ライブラリーからレベルをサーチする《果敢な勇士リン・シヴィー》のリクルート能力と相性が良く、EDH《果敢な勇士リン・シヴィー》に採用されています。

《果敢な勇士リン・シヴィー》

「第7版」などで再録されました。

追い討ち

「オンスロート」の赤レアで5マナで自クリーチャーをすべてアンタップして追加の戦闘フェイズを得られる3マナエンチャントです。

追い討ち/Aggravated Assault  (2)(赤)
エンチャント

(3)(赤)(赤):あなたがコントロールするすべてのクリーチャーをアンタップする。このメイン・フェイズの後に、追加の戦闘フェイズとその後の追加のメイン・フェイズを加える。この能力は、あなたがソーサリーを唱えられるときにのみ起動できる。

戦闘フェイズの追加は《連続突撃》など赤の得意な能力で、クリーチャー内蔵の《ヘルカイトの突撃者》《山賊の頭、伍堂》《戦導者オレリア》などバラエティも豊富です。

《追い討ち》はエンチャントである点が珍しく《饗宴と飢餓の剣》や《ドルイドの保管庫》またEDH《世界を溶かすもの、アタルカ》 の《狂暴な熱口》との無限戦闘フェイズのコンボパーツとして採用されています。

迷えるオーラ術師

「未来予知」の白アンコモンで消失3を持つ死亡誘発でライブラリーからエンチャントを探して戦場に出せる4マナ3/3の人間・ウィザードです。

迷えるオーラ術師/Lost Auramancers  (2)(白)(白)
クリーチャー ― 人間(Human)・ウィザード(Wizard)

消失3(このクリーチャーは時間(time)カウンターが3個置かれた状態で戦場に出る。あなたのアップキープの開始時に、その上から時間カウンターを1個取り除く。最後の1個が取り除かれたとき、それを生け贄に捧げる。)

迷えるオーラ術師が死亡したとき、その上に時間カウンターが1個も置かれていない場合、あなたはあなたのライブラリーからエンチャント・カードを1枚探し、それを戦場に出してもよい。そうした場合、あなたのライブラリーを切り直す。
3/3

死亡誘発でライブラリーからエンチャントを直接戦場に出せる《アカデミーの学長》は《ファイレクシアの塔》などの生け贄手段を用い、コンボパーツをサーチできる珍しい能力でした。

《迷えるオーラ術師》も《光明の不可思議、タヤム》のカウンターを3個取り除く起動型能力により能力誘発が即座に可能となりました。

時間カウンターを3個取り除いてもオーラ術師は即座に死亡するかのような誤回答をしましたが正しくは、「アップキープ時」に最後の時間カウンターを取り除いたときに生け贄に捧げる能力が誘発して死亡する。が正しい取り扱いでした。お詫びして訂正いたします。

EDH《光明の不可思議、タヤム》では、

1.(3),カウンター3個取り除くをコストにしてオーラ術師死亡

2.墓地の3マナ以下のパーマネント(何でもよい)戦場に戻すとオーラ術師死亡して誘発能力スタックに乗る

.墓地の3マナ以下のパーマネントが戦場に出る

4.オーラ術師死亡誘発解決でライブラリーから《動く死体》を墓地のオーラ術師に付ける

5.動く死体の付いたオーラ術師がカウンター3個乗って戦場に出る

6.(3),カウンター3個取り除くコストにしてオーラ術師死亡,動く死体墓地へ

7.墓地の3マナ以下のパーマネント(動く死体)戦場に戻すとオーラ術師死亡誘発能力スタックに乗る

8.墓地の動く死体とオーラ術師が戦場に出る

9.オーラ術師死亡誘発解決でライブラリーからエンチャント(何でもよい)戦場に出る

マナが続く限り6.に戻る

《動く死体》《Dance of the Dead》をサーチ。オーラ術師を墓地から繰り返し釣って無限起動するなどジェネラルとの相性もとても良く、専用パーツとして採用されています。

シュタルンハイムの解放

「カルドハイム」スポイラーから《シュタルンハイムの解放》をフィーチャーしてみたいと思います。

シュタルンハイムの解放 2(白)(白)
ソーサリー 飛行と警戒を持つ白の4/4の天使・戦士・クリーチャー・トークンを1体生成する。この呪文が予顕されていたなら、代わりにそのトークンX体を生成する
予顕 X X (白)(あなたのターンの間、あなたは(2)を支払って、あなたの手札からこのカードを裏向きに追放しても良い。後のターンに、これの予顕コストでこれを唱えても良い。

素で唱えたなら4マナの《セラの天使》でコストパフォーマンスはかなり良いです。それならテキスト後半のくだり、予顕コストで唱えるとどうなるか、《天使への願い》の奇跡コストと比べてみました。

願いが、X+2 マナに対して《シュタルンハイムの解放》は 2*X +1マナかかります。特筆すべきは、X=1 のとき分割払いできるとは言え予顕コストを含めると5マナと素打ちよりもマナ効率が悪いことです。Xが増えるにしたがってXの2倍のマナがかかるので無限マナ生成マシンがないときは、X=3 のときの7マナ程度が支払える限界でしょうか。

好きなカードですがXトークンはおまけ程度に考えるのが妥当なところかと思います。