ファイル転送ソフトでお馴染みのFTPサーバー vsftpdを Rocky Linux8にインストールしてみました。
「 dnf 」コマンドで vsftpdをインストール、/etc/vsftpd/vsftpd.conf を編集していきます。
# dnf -y install vsftpd
# vi /etc/vsftpd/vsftpd.conf
無名ユーザーのログインを拒否
anonymous_enable=NO
ローカルユーザーのログインを許可
local_enable=YES
FTP書き込みコマンドの許可
write_enable=YES
ログを有効にします
xferlog_enable=YES
ASCIモードを許可
ascii_upload_enable=YES
ascii_download_enable=YES
ユーザーリストを有効にします
userlist_enable=YES
userlist_deny=NO
userlist_file=/etc/vsftpd/user_list
IPv4オンリーなので listen=YES, listen_ipv6=NOで
listen=YES
listen_ipv6=NO
ホームディレクトリを指定して
local_root=public_html
その他おまじないを追記
use_localtime=YES
seccomp_sandbox=NO
text_userdb_names=YES
tcp_wrappers=NO
force_dot_files=YES
編集を終了してファイアウォールでポート開放
# firewall-cmd --add-service=ftp --zone=public --permanent
# firewall-cmd --reload
システムファイルを保護するSELinuxコンテキストに変更を加えます。
# setsebool -P ftpd_connect_all_unreserved on
# setsebool -P tftp_home_dir on
vi /etc/vsftpd/user_list に接続ユーザーを追記(その他ユーザーは #コメントアウト)
gusachan3
サービス起動します。
# systemctl enable --now vsftpd
「ffftp」をクライアントにインストールして設定すると接続できました。
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パッシブモードをONにするには追加で50000-50005ポートを開放しますが今回は控えています。
# firewall-cmd --add-port=50000-50005 --zone=public --permanent
# firewall-cmd --reload
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おわりに
インターネット黎明期のレンタルスペースもPaaSなど本格的なサーバーOS仮想化技術がスタンダートとなり使われなくなりましたが改めて振り返るとすごい時代になったものだと感慨深いです。
参考URL: CentOS7 vsftpdの導入